2015年05月14日

「ドラゴン」デザイナーズノートその1

「ドラゴン」の原案は2013年の5月ぐらいからすでにあり、
2013年の7月「たねまき」の2人用発売前からテストプレイしていました。

■はじめに
 当時、たねまきの次はタイムトレジャーのリメイクを考えていました。

 タイムトレジャーとは、東京ドイツゲーム賞に応募したゲームで、
 タイムマシンをテーマにしたカードを使ったすごろくです。
 
 それを改良して、
 遺跡を脱出しながら財宝を集めていくカードすごろくで、
 1〜6の移動カードで走るペースを調整して進み、
 途中の財宝を拾いつつ、
 休んで使ったカードを回復みたいなことを考えていました。

 それと同時期に、
 ワーカープレイスメントに対する個人的な疑問がありました。
 俺が素材を買うために払ったお金は誰の手に行くのか?
 その業者が儲かるのが普通じゃないのか?
 
 そこでふとプレイステーション用ゲーム
 「モンスターファーム」を思い出しました。
 
 プレイヤーはモンスターの牧場を経営して、
 その牧場でモンスターを成長させ、頂点を目指すという感じの内容です。
 
 モンスターファームの育成手段の一つで「仕事」というものがあります。
 仕事を行うと、
 自分のモンスターを派遣して派遣先から報酬を得つつ
 仕事内容によってモンスターが成長するという要素です。

 依頼者はモンスターの持ち主に報酬を支払うことで、困ったことを解決してもらいます。
 モンスターの持ち主は報酬をもらいつつ、モンスターが成長するのです。

 こんなかんじでお金をプレイヤー間で回せないだろうか?
 
 というわけで、
 プレイヤーはモンスターの牧場を持ち、
 それぞれのプレイヤーの牧場に仕事に行ってあげて、
 仕事した結果報酬をもらったり、モンスターが成長したりする。
 仕事された結果、その牧場のプレイヤーにもうれしいことがある。
 そんなゲームを作ろうと思いました。
 
■最初のテストプレイ
 モンスターはこの段階でドラゴンになっていました。
 頭と体に分かれているのもこの段階からです。
 
 4枚のアクションカードから1枚を選び、
 対応する以下のアクションを実行します。
 
 「仕事」 :他人の持つ仕事場へ仕事をしにいく
 「買い物」:お金を払って仕事場や素材を買える
 「訓練」 :ドラゴンを成長させる
 「休む」 :使ったカードを回収し、横向きの仕事場カードを縦にする
 
 最初は各1枚ずつでしたが、
 「いのる」アクションの原型である「仕事」アクションは
 1枚だと本当に足りなかったため
 枚数を1〜3枚で試して2枚になりました。
 
 「仕事」は他人の持っている仕事場カード(精霊カードの原型)へ
 仕事に行って、即座に報酬をもらいます。

 経費や食料を仕事場の持ち主に支払う必要があります。
 一度仕事された仕事場カードは横向きになり、
 使用できなくなります。
 
 横になった仕事場カードは
 「休む」アクションで横向きの仕事場カードを1枚縦にでき、
 縦にしたときに仕事場の持ち主は報酬がもらえます。
 
 当時の仕事は二つ問題点がありました。
  1、一度仕事された仕事場は持ち主が回収しなければ誰も使用できない
   仕事したくてもできないことが多く、
   複数人プレイで試したとき、
   手番順でほぼできる仕事が決まってしまっていました。

   誰かが休んだ後その次のプレイヤーが
   回復したばかりの仕事場へ仕事に行く、という流れの繰り返し。
   これはよくない状況でした。
 
  2、他人の仕事場にしか行けない
   せっかく良い仕事場を買っても、
   自分はいけないため買う意味がない、
   仕事場が増えない、
   結果仕事できないという、
   全体的に仕事をしたくでもできない状況が多発していました。
 
 当時はとりあえずはたねまきに集中しよう、
 という流れになったと思います。
 
 問題点は多く、ゲームとしては破たんしていると思います。
 しかし、仕事アクション自体は駒のやり取りがとても面白く、
 テストプレイをしてくれたG2さんの心に深く刻まれたようでした。
 
 つづく
posted by やざわ at 00:49| Comment(0) | 自作ゲーム:ドラゴン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする