2013年11月14日

たねまきのルール

たねまきの最新ルールと内容物をまとめました。

たねまき全景.JPG

新版たねまきマニュアル.pdf

tanemaki_rule_new.pdf


posted by やざわ at 01:42| Comment(0) | 自作ゲーム:たねまき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

たねまきが日の目を見るまでA

前回の記事はこちら

フリーマーケットを終えて、
まず最初の調整として限界まで換金レートをはねあげてみました。

大根1枚で1ホイヤー、大根3つのカード1枚で
なんと一気に3ホイヤー稼げるところまで上げました。
ほかのカードも同様に大根を基準にレートをはねあげました。

次にカードの追加です。

一度過去に追加しようとしていた
「なす」という種カードが追加候補に挙がっていました。
1ホイヤーまでが遠いけど、
途中で急に換金率が良くなり最大5ホイヤー稼げるというピーキーなカードです。

しかし、なかなか換金できないとなるとやはり使われづらいです。
やはり動きのない展開となってゲームが退屈で長く感じてしまいます。

そこで「無害なカード」をいれよう、ということにしました。
「なす」は換金率が悪く、もらってしまったら畑をなす用に空けなければなりません。

どこにでもおいてもいいカード、とりあえず現状維持ができるカードとして
「こやし」が生まれました。

こやしは誕生当時は植えてもマークは増えず、
本当になんにもならないクソカードでした。
そしてかなり限定的でわかりづらいカードでした。

「大根3つのカード1枚で収穫すると、3ホイヤー生み出すけど、
 畑のカードが1枚しかないから1ホイヤーにしかならない。
 そんな時に活躍するのがこやし。
 その畑に肥やしが2枚あれば、畑は3枚になるので3ホイヤーにできるよ!」



???


とてもわかりづらく、良くないなと思いました。
しかも、もらっても手が進むわけでもないのでもらっても嬉しくないのです。

「万能で何か1つを生み出す」にすれば嬉しいし使いやすいなと思いました。

フリマの時に万能は強すぎるのではないかと思っていたけれど、
ボーナンザと違い、
たねまきには2つ分や3つ分のカードがあるので、
状況によって強いと言い切れないと判断しました。

ここで引き上げすぎた換金レートを下げつつ、
肥やしを含めた換金レートの調整を行いました。

全カードのレートを緩やかに、
ここはひとつ多い、少ないなどちまちま変えつつ、
テストプレイをしました。

手札からカードを配るというルールにしたことにより、
そのまま多人数対応にもなりました。

結果「ビブリオス」ではなく、
「もっとホイップを」のようなゲームになりました。

手番プレイヤーが好きに配れる上に、
配られる側はカードを選べるチャンスが1度というのがビブリオス。
最後に残ったカードを得るのがもっとホイップを、という感じでしょうか。

そういうわけで「たねまき」が
ゲームマーケットにてリリースされることになりました。

たねまきのキャラクター達がなんとなく手応えを感じられたので、
今後、このキャラクターたちを使った新作が作れたらいいなぁ。
posted by やざわ at 01:10| Comment(0) | 自作ゲーム:たねまき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月09日

たねまきが日の目を見るまで@

たねまきを作るきっかけについて、
これまでの道のりをブログに残したいと思いまして、
書かせていただきます。

※いろいろなゲーム名が出てきますがこのページでは説明はしません。

たねまきのカードの見た目からもわかると思いますが、
作者自身、ボーナンザが大好きです。

数年の間、
会社の昼休みに集まって毎日ボーナンザで遊びました。
おそらく100回〜200回の間くらいでしょうか。
さすがにボロボロになってしまいました。

拡張との稼働率の差からカードの色で
どれが拡張かバレてしまいます。

拡張を混ぜるとき用に2つめのボーナンザを購入し、
それと合わせて使っています。


いつも3人でプレイしていたのですが、
何度か2人しか集まらずプレイできない日があり、
2人でボーナンザはできないものかと悩んだことがあります。

「2人から遊べるボーナンザを作ろう」

スタート地点はこれです。


自分の好きなゲームの一つに「ビブリオス」というゲームがありました。
これは競りをするゲームです。

競りをするゲームは自分の知っている中では
ボーナンザと同様に3人から遊ぶものが多い印象でした。

しかしビブリオスでは前半「分配フェーズ」というものを行って
市場の形成と手札にばらつきを持たせることで、
2人からの競りを可能にしています。

これだ!と思いました。

ボーナンザの交渉を分配で補えないか、
そうすることで2人からでもボーナンザっぽいことができるんじゃないか?

クリエイターとしてなんとプライドのないスタートでしょうか。
これはちょっとひどいなと、いまだに思っています。
次回作があるならば、
根っこのシステムからオリジナルのゲームを作りたいという思いでいっぱいです。


とにかくこんな感じでスタートし、
はじめのバージョンのテストでは
ほぼボーナンザと同じカードで
ビブリオスの分配をくっつけただけの遊びにしていました。

唯一のオリジナリティーとして、
手番を終えたプレイヤーは次に相手が引くであろうカードの順番を変え、
罠を仕込むことができる。

第一回のテストでは
順番を入れ替えるのは面白い。
だけど全く悩む要素がない。


当時のバージョンと現在のバージョンと大きく違うのが、
同一種のカード内で1〜3の価値というものはなく、
単純に枚数にしていました。

植えてないカードなんてどれも等しくいらないカードなのです。

ビブリオスのカードやプレイを思い出すと、
「2金を得るところでやめておいたら3金がでてガッカリ」
といった展開がありました。
ビブリオスはお金に限らずカードにそれぞれ強さがあります。

カードに1〜3の価値を持たせました。
これにより同一種類のカードでも悩む、ということが起きるようになりました。
それから、枚数調整と換金レートの調整をひたすら行いました。


そうして出たバージョンがボードゲームフリーマーケットのモノになります。
調整は半年くらいしていました。

カードに新種を追加したり削除したり、
2人以上で遊ぶ時のルールを考えたりした結果、
納得のいく答えがでないまま、2人専用として販売しました。

ボードゲームフリーマーケットでも
いくつかのアイディアや意見をいただきました。


・手札として何枚か引いて、そこからどうするか選ぶ。
 →これは全部で3人の方から提案がありました。
  仕込みだけだと、相手が想定外の動きをした時に対応が出来ません。
  手札にすれば考える要素も増え、処理も早いので採用しました。

・ゲームの時間が長い
 →換金できるまでが遠くに設定していたため、
  植えては捨て、植えては捨てと動きの少ない状態が続くことがありました。
  「畑に2枚しかないときに3金稼げたらどうするのか?」
  という問題の答えを出せておらず、換金レートを抑え目に設定していました。
  その考えを一度捨て、思い切った換金レートの見直しを測りました。

・ゲームが短い
 →1回の山札切れでは大したお金が稼げず不完全燃焼となっていました。
  さらに複数人数でプレイした時にはカードの枚数が圧倒的に足りず、
  手番が3、4回来たら終わるのは流石に短すぎました。
  カードを増やすと換金しづらくなるし、さてどうしたものか…。

  ちなみに、このときの換金レートで4人プレイをしてみると
  ゲーム終了時にだいたい3ホイヤーぐらいまでしか貯まりません。

・万能のたね
 →強すぎるかもしれない、でもアイディアとしては覚えておこうという感じでした。

フリーマーケットが終わり、
ここからゲームマーケットに向けての調整が始まりました。

ちょっと長いので後編に続く…。
posted by やざわ at 03:03| Comment(0) | 自作ゲーム:たねまき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする