お久しぶりです。
HOY GAMESのやざわです。
2015年11月7日(土)
イエローサブマリン秋葉原RPGショップにて開催された、
「ゲームマーケット2015秋 新作ゲーム事前体験会」に参加してきました。
主催は坂下裕一さん。
創作ゲームサークルのPower9Gamesにて、
「Dragon's Stone」「Nyao!」「ひつじとどろぼう」などの
ゲームデザインを行っている方です。
今回HOY GAMESは出展しないため、
ゲームマーケット2015秋にて販売されるゲームを
プレイヤーとして体験をしてきました。
そこでどんなゲームで遊んだのか、
写真や遊んだ感想を書いていこうと思います。
ツイッターにて
以下のハッシュタグを調べると
他の人の感想を簡単に見つけられると思います。
#GM15秋新作体験会
#ゲムマ新作
■各ゲームの感想
※各ゲームのルールはかなりざっくり、
細かいところを省略して説明しているため、
詳しくは各サークルさんの公開している説明書等を参照してください。
■ユグドラシル・マギア
H28 寄り道ぼどげ会
自分のダイスを
真ん中の「世界樹」に置いてあるダイスと
同じ目にするのを目指すゲームです。
特殊能力で自分や他人のダイス目をいじったり、
得点を奪ったり、得られるはずの得点が減点になったり。
面白いと思ったところ
各プレイヤーは4枚の特殊能力カードを伏せて置きます。
手番が来たら1枚発動させるか、パスをするかを選べるのですが、
パスをしても手番が来ることがあります。
連続で全員がパスしたらラウンドが終わるけど、
そうでなければ順番が回ってくる、ソフトパスというやつですね。
これにより、
自分が何とかしなくとも誰かが何とかしてくれることを期待してパスをし、
自分の特殊能力を温存し、
ここぞというときに畳みかけるということができそうでした。
■御用達
J05-06 Power9Games
素材を集めて、得点化を目指すゲームです。
プレイヤーは1〜5のチップを持っていて、
自分の番が来たら、
8つのエリアから1つエリアを選び、
自分のチップを1枚裏向きで置くだけです。
エリアごとにもらえるものが違います。
全員がチップを置いたら、チップをオープンしていきます。
エリアごとにチップに書かれた数字の合計を比べ、
1番大きい人がたくさん素材をもらい、
2番目に大きい人は少しもらい、それ以下はもらえません。
そんな感じで素材を集め、
カードに書かれた素材を支払うことでそのカードを獲得し、
得点を得ることができます。
面白いと思ったところ
1〜5のチップのうち「3」だけは両面に書かれているため、
3を置いたことは必ずバレてしまいます。
他のプレイヤーが3に対してどのような対応をしてくるかによって、
なんとなく他のプレイヤーが置いているタイルが見えてくる…かも?
そして、ラウンドの途中で変わるスタートプレイヤーの要素も面白いところです。
エリアに置かれたチップの数字比べで同点だった場合、
スタートプレイヤーに近いプレイヤーが勝つため、
スタートプレイヤーはかなり有利なポジションになります。
スタートプレイヤーが変わるタイミングは
エリアの数字比べが半分終わったあたりで変わります。
その後の結果がガラッと変わり、予想外の展開になりますね。
初期の段階からテストプレイをさせてもらっていましたが、
ゲーム内容はとてもシンプルで充実感も感じられて、
本当に良いゲームだと思います。
■武将列伝
J38 戦国ミニチュアゲーム『武将列伝』
丸いタイル(雑兵)と武将の駒とダイスを駆使して
敵の武将を倒すのが目的のゲームです。
攻撃にはタイルの上に乗っているダイスを使用します。
タイル上に乗っているダイス目が防御力で、
攻撃側は
このダイス目以上を出すことで敵を倒すことができます。
面白いと思ったところ
攻撃した際はダイスを振るのですが、
使用したダイス目を反転して攻撃者のタイルの上に戻します。
つまり、強力な攻撃6を出すと、
そのダイスをひっくり返してタイルに戻すので1になります。
防御力が低くなってしまうんですね。
さらに、タイルの雑兵が倒されてしまうと、
その上に乗っているダイスはやられた兵士の持ち主の手に戻ります。
このダイスは攻撃時に追加することができるため、
強力な攻撃を放つことが可能だったりします。
自分の陣地や敵に対する攻撃射程を紐で表現していたり、
アナログ感あふれていてすごく新鮮でした。
ミニチュアゲームでは一般的な仕組みなんでしょうかね。
※ちなみに、武将の駒はまだサンプルらしいです。
■モーモートレトレ
H35 ちゃぶだいげえむず
宇宙人となって牛を集めるゲームです。
プレイヤーは0〜3と数字が書かれた手札を駆使して牛を獲得します。
例えば、
3と6で白い牛がとれるよーとか、
5で黒い牛がとれるよーとか
牛をとるには数字が決まっています。
プレイヤーは足し算をして、
手札を組み合わせて既定の数字になるよう目指します。
さらに毎ラウンドに枚数のルールがあります。
このラウンドは絶対カード4枚使ってね、という感じですね。
4枚で3にする…とかなるとなかなか難しいのですが、
0のカードや引き算できるカード、
ゲーム中に2回だけプラスマイナスできるチップなどを駆使して、
なんとか数字を作っていきます。
面白いと思ったところ
詳しいルールは説明書で読んでいただきたいのですが、
複数のプレイヤーが同じ牛を欲しいと思うことがよくあります。
その際に少ない数字を出しているほうが強いというルールがあり、
手札が工夫して出せる方法を閃いたとき、とても嬉しいです。
さらに大きい数字でも勝てないわけではないので、
あえて誰も取らなそうな牛を大きい数字で取りに行けば、
次のターンは大きい数字を吐き出した手札となり、
勝ちやすくなるかもしれません。
そして、とてもアートが可愛いです。
■Bidders!
I09 ワンモアゲーム!
やざわ個人的に大ファンのサークルさんで、
毎回ゲーマー向けでとてもしっかりとしたゲームを作っています。
今回のBidders!もゲーマー向けだと思います。
11月7日時点ではまだあまり情報が出ていませんが、
3種の競りを駆使して、最もお金を稼ぐことを目指すゲームです。
プレイヤーはどちらが欲しいか選択します。
・王様の建設権利(お金)
・王子の建設権利(勝利点)
王様の建設権利を得るとお金がもらえますが、勝利点が減ります。
王子の建設権利は勝利点がもらえますが、お金はもらえません。
王様の建設権利が欲しい場合、
王様の建設権利で得られるお金を好きなだけ減らし、
王子に渡すことで王様の建設権利を得られます。
王子の建設権利が欲しい場合、
自分の持っている9つの木駒を支払います。
支払う量が多い人が王子の建設権利と、
王様から流れてきたお金を得ます。
王子の建設権利を得たプレイヤーの両隣は
その後手に木駒を握り、
多く握ったプレイヤーは
王子の建設権利から得られる勝利点を共同で得ることができます。
使った木駒はターンの経過とともにゆっくりと手元に帰ってきます。
と、自分で書いていてわかりづらいように思いますが…。
しかしとても面白くよくできた仕組みのゲームなので、
試遊できるチャンスがあればぜひ遊んでもらいたいゲームですし、
購入の検討をしていただきたいゲームです。
面白いと思ったところ
メインである王様と王子の競りシステムは斬新でとても悩ましいです。
■めじろおし
J34 シンガリハット
ルールめじろおしということで、
たくさんのルールが入る予定だそうです。
2つのルールが同梱されており、随時ウェブで公開されていくようです。
今回遊んだルールは「めじろ開花」
手札のカードをそろえるだけのゲームです。
どうそろえればよいかというと、
・めじろの数が123、咲いている花の数がすべて違う
・めじろの数が123、咲いている花の数がすべて一緒
・めじろの数がすべて一緒、咲いている花の数がすべて違う
・めじろの数がすべて一緒、咲いている花の数がすべて一緒
手札は2枚で、カードを引いて揃ったら手札をオープンし、
その手札の中から一枚を自分の手前に置きます。
そして山札からカードを1枚引いてオープンし、
もしも自分の手前に置いたカードと全く同じカードだったら勝ち!
というゲームです。
他人が捨てたカードで自分の手札が揃う場合、
めじろん!と言って、そのカードを奪い、
手前にカードを置き、山札から1枚引いての公開!の流れを行えます。
面白いと思ったところ
とにかく手軽で、ドキドキできます。
カードが揃っただけでは勝ちにはならず、
その後の引きで勝利が決まる2段式、引けなくても手前に並んだカードの分だけ、
勝ちが引きやすくなる仕組みは面白いなと思いました。
めじろおしの今後に追加されるルールも期待しています!
余談ですが「HONNOJI」の大ファンで
個人的に去年のゲームマーケット秋で一番面白かったゲームです!
■涙のフェッス
F17-18 大気圏内ゲームズ
場に現れたバンドメンバーカードを集めて、バンドを結成し、
イベントに参加させよう!というゲーム。
メンバーごとに数字と色とパートがあり、
数字が大きいほうが良いメンバーなのですが、
手札の数字が10以上になってしまうと手札を捨てなければならないので、
集めすぎるのも問題です。
色をそろえると他人のバンドからメンバーを引き抜いたり、
そもそもイベントに参加できる条件が色指定だったりします。
パートはバンドを組む際、同じパートはいてはいけないルールがあるため、
常に気を配る必要があります。
面白いと思ったところ
まず一番に良いのはゲームのテーマであるバンドの結成。
パンクなギターなのにボーカルは普通だったり、
メンバーの組み合わせがツッコミどころとなり話がはずみます。
すごく良いです。
次にバンドを組むと連続手番になったり、
思ったような組み合わせができると得点につながったりと、
細かいところに嬉しいポイントがあるのも
手番が気持ちよくて良いですね。
ちょっと特殊で戸惑うところもあるのですが、自分は好きです。
■最後に
最初から最後まで本当に楽しい体験会でした。
Power9Gamesのみなさんは運営大変だったと思いますが、
このような素晴らしい会を開いていただき、ありがとうございました。
そして参加サークルの皆さん、一日中収録していたほらボドさん、
イエローサブマリン秋葉原RPGショップさん、お疲れさまでした。